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dbookPROは、教育におけるICT活用を支援するソフトウェアです。

dbookPROの特徴

dbookPROとは

教育の情報化では,コンピュータやインターネットなどの「新しい道具」を使うことによって,これまでの「教科書」を用いた「各教科の授業」を,すべての子どもたちにとって「分かるもの」や「魅力ある授業」の実現することをめざしております。その実現のために,文部科学省による2005年を目標とするICT機器整備計画では,普通教室に大型提示装置(プロジェクタや大型ディスプレイ)を設置することになっていました。その頃,一部の学校で導入されていた電子黒板(電子情報ボード,e黒板等)が着目され,その導入が広がり始めました。そして,そのようなICT環境を生かす教材として,デジタル教科書が注目されました。

しかし,デジタル教科書の開発には多くの課題があり,容易に着手できない状況でした。そこで,共同研究による開発を行うことによって,デジタル教科書の研究の推進・技術水準のボトムアップ・共通開発ツールによる低コスト化,標準的なインターフェイスの確立などの成果が期待され,平成16年に経済産業省の委託を受けて財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC)が実施したEスクエア・アドバンスにおいて,e-黒板研究会が研究を行いました。その成果として,dbookPROの前身であるdbookが,デジタル教科書作成ツールとして開発されました。そのノウハウは公開され,デジタル教科書の研究は進みましたが,教科書改訂や開発のタイミングなどから,デジタル教科書を作成した教科書会社は少なく,一部の教科(国語,算数・数学,理科,英語等)に限られていました。

dbookによるデジタル教科書の作成は,その手軽さ作成方法や軽快な操作感から,授業用の新たなプレゼンテーションソフトとして注目されました。そして,当時,教科書会社によるデジタル教科書が少ないなどの理由から,デジタル教科書を自分で作りたいという要望が寄せられ,一般ユーザ向けに,さらに機能を向上させたdbookが販売されることになりました。

教室にプロジェクタが導入された頃から,教科書をスキャンして,ワープロソフトやプレゼンテーションソフトを使って,教科書やプリント教材を提示するという手法は,全国で行われてきましたが,提示方法の問題(拡大,ペン描画等の操作性),資料作成の手間の問題などがあり,一般的な手法ではありませんでした。これらを一気に解決したのが,dbookでした。CECの事業で公開したものは,提示する資料画像を1枚ずつ貼り付ける必要がありましたが,市販版のdbookでは,複数の画像を一括して貼り付けることができるようになっていました。

 そして,既存のプレゼンテーションソフトにはない「よさ」に共感したdbookユーザが着実に増え,その要望に応え,大きく進化したdbookPROが開発されました。

 dbookPROをご活用いただいて,子どもたちにとって分かりやすい授業が実現する一助となることを願っております。


dbookPRO」は,株式会社ゼータ・株式会社イーテキスト研究所・上原永護の著作物であり,「dbookPRO」にかかる著作権,その他の権利は,株式会社ゼータ・株式会社イーテキスト研究所・上原永護および各権利者に帰属します



dbookPROとこれまでのプレゼンテーションソフトとの違い


 Microsoft PowerPointに代表されるこれまでのプレゼンテーションソフトは,スライド形式のプレゼンテーションであり,予め作成されたストーリーの順に表示したり,リンク機能を使ってスライドを切り替えたりして,プレゼンを行います。プレゼン中,注目させたい部分は,アニメーション機能を使ったり,レーザーポインタを使ったりして,示されます。プレゼン中,ペン機能で書き込んだりすることもできますが,その操作性の問題から使われないことが多いようです。

 dbookPROでは,次のように,従来のプレゼンテーションソフトの課題に対応しています。

 ○ 紙の資料をそのままプレゼン資料にできる。 書籍やプリントを利用することの多い教育利用に適している。
子どもたちと同じ資料をそのままプレゼン資料にできる。
改めてプレゼン資料を作成しなおす必要がない。
スキャナを使うと,数分で書類等をプレゼン資料にできる
     
 ○ 操作性のよい拡大・縮小表示,ペン機能,編集機能等 決められたストーリーを展開することを前提としない,多様な展開ができる。
拡大やペンの書き込みなどが簡単にでき,多様な展開に柔軟に対応できる。
プレゼン中に画面を切り取ったり,描いたりしたもののコピーや移動ができる 

  dbookPROは,Adobe Systems社によるFlashをベースにつくられているため,Flashでつくられたアニメーション・動画・ソフトなどを画面上に貼り付けることができます。また,画面上に,mp3形式の音声ファイルやyoutube上の動画を貼り付けたり,インターネットエクスプローラのウィンドウを貼り付けたりすることもできます。

 dbookPROでも,スライド表示によるプレゼンができます。ただし,dbookPROは書籍をイメージした設計になっているので,ページめくりのアニメーションを採用しております。(ページめくりアニメーションをしないように設定する事もできます)      
 
Microssoft社のPowerPointが利用できる環境であれば,PowerPointのデータをdbookPROに貼り付け,PowerPointのスライドショーを行うこともできます。


提示用デジタル教科書としての利用

(1)デジタル教科書で日常的にICT活用

 デジタル教科書を使った授業とは,これまでのコンテンツ利用を中心とした利用とは形態が異なります。子どもたちの手元の教科書に似た使い方になります。子どもたちの机の上には,教科書,ノート,筆箱などがあります。同じように,電子黒板(デジタル教科書),黒板,チョーク等を使います。授業中,教科書を見るとき以外は,教科書を必ず閉じたりはしないように,デジタル教科書での教科書提示は,提示したままにしておき,必要な時に見るようにします。
 

(2)dbookPROで,「みえる」から「分かる」へ

 デジタル教科書の中には,教科書の紙面を目次として利用し,紙面の拡大やペンでの書き込み機能を持たないものもあります。それらは,電子黒板の機能を使って拡大することを前提としているため,電子黒板がないと拡大できないことになります。また,コンピュータ画面をそのまま拡大するため,拡大すると粗い画像になってしまいます。
 dbookPROでは,オリジナルの画質を維持したまま,紙面を拡大することができます。
 dbookPROでは,手軽に資料等の拡大提示ができます。資料の拡大提示だけで,授業が大きく変化します。

○教科書や資料のどこを見ればいいのか,すぐに分かる。
○言葉だけでは,伝えられないものも,一目瞭然。
○学習内容を大きく提示すると,思考が焦点化できる。
○全員で,ひとつの資料をみることで,クラスに一体感が生まれる。
○子どもも教師も,資料を見ようとうつむいていたのが,資料を見ようと,子どもの顔も上がり,表情がみえ,理解度を把握しやすくなる。
○分かっている子どもも,さらに分かり,理解が深まる。
○ひとつの大きな資料を作成するだけでも時間がかかるので,なかなか準備できないが,dbookPROを使えば,いつでも手軽に大きな資料を使うことができる。
 

(3)dbookPROで,「伝える」ことで「分かる」へ

 デジタル教科書の機能には,紙面の拡大機能だけでなく,ペンによる描画機能があります。これにより,答えを書き込んだり,注目させたいところをマーカーで明示したりすることができます。
dbookPROの描画機能は,他のデジタル教科書等の単純な描画機能とは異なります。プレゼンテーションソフトでは,画面切り替えが中心で,プレゼン中の描画機能は使いにくいものが多いです。また,一般的なデジタル教科書は,描画はできますが,その描いた線や図などを,移動させたり,拡大や回転をしたりすることはできません。
 dbookPROの豊富な描画機能(移動,拡大,回転,コピー,マスキング,グループ化等)を使えば,思いを簡単に伝えることができます。教師の説明だけでなく,子どもたちも自分のイメージすることを簡単に伝えることができます。



 


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